前置きが長くなりました。
これからは具体的な積立商品とその分け方についてお話いたします。ポイントは・・
1.ライフイベントごとに口座を分ける
2.イベントの周期によって運用商品を使い分ける
ことです。
1.ライフイベントごとに口座を分ける
これは文字通りなのですが、お金の利用目的を分けるため口座を分けておくことです。しかし、あまりに口座細かく分けると管理と満期手続きが大変ですので、使用時期が同じイベントを束ねておくとよいでしょう。
2.イベントの周期によって運用商品を使い分ける
基本、10年以下・以上で発生するライフイベントにより運用商品は使い分けたほうが良いと思います。
10年以下で発生するイベントに備えるための積立はなるべく元本を損なわない銀行預金にすべきです。金利は期待出来ませんが支払いの時にお金が足りない、という事態は避けたいからです。銀行預金で積立する際は
・普通銀行では「積立定期預金」~これは満期を決めるタイプと決めないタイプがあります。目標金額が決まっている際は満期を決めて必要金額を残りの期間(月数)で割って毎月の積立金額を決めます。メリットは途中で積立金を使用したい場合は全てを解約せず、一部解約できること。デメリットは一つの銀行で資金の用途別に複数口座を持つことが難しいことです。
・信用金庫・信用組合・農協等では「定期積金」~定期積金は協同組織金融機関での特徴的商品で毎月の掛金額(千円単位)と期間(掛込み)回数を決めます。デメリットは途中解約の場合、それまでの掛金全てを払い戻さねければならないことがありますが、メリットは積立定期預金との違いでイベントの目的ごとに複数口座を持てることです。これは車検費用、これは旅行費用・・などなど管理しやすいです。
※信用金庫などでは「積立定期預金」も扱っています。
どちらも、掛金の支払いは窓口やATMに現金を持参して行うことも可能ですが、忘れやすいし面倒ですので普通預金からの口座振替をセットすることを推奨します。積立口座を作るのに銀行店舗に行くのが難しい方はイオン銀行や楽天銀行などのネット銀行でも積立定期預金が取扱されています。
また、金利については定期にしても期待できないレベルですので、銀行を分けて普通預金口座で管理するのもアリでしょう。
イベント発生までに10年以上ある場合は・・
今話題の新NISAを活用し、投資信託等で積立する、ということも考えられます。私も積立投資は行っていますが、やはり投資は長いスパンで考えないと成果が出にくいというのが実感です。このあたりのお話しは別の機会にいたしましょう。
いずれにせよ、お金を計画的に積立するには、給料の入金、公共料金やクレジットカード等の引落がある生活口座と分けることが重要です。
何となくお金が増えている、といったことはあり得ません。
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